かゆい、赤い
かゆみ、赤み
皮膚科で最も多い病気のひとつが湿疹、かゆみや赤みが主な症状です。同じくかゆみや赤みとして現れるものに蕁麻疹(じんましん)があります。
かゆみ、赤みの原因
湿疹の原因は様々です。診察である程度原因がわかるものもあれば、「〇〇が原因です」と断言できないことも多々あります。毛虫の毛針によるもの、ペットのカビ湿疹がうつったもの、化粧品かぶれなど、皮膚症状だけでなく問診からも原因を推察します。
簡単にいうと皮膚にずっと症状が出ていれば湿疹、出たり消えたりする、または症状がでる部位が移動するものは蕁麻疹、と区別します。これら両方が入り混じっている場合も多いので診察して判断します。「いつから」「どんなときに症状がでるか」「周囲に同じ症状の人がいるか」その他行動歴や時系列情報を簡単で結構ですので教えてくださると助かります。
例えば、虫刺されがきっかけでかゆみがでたとします。元々はだれが見てもわかる皮膚表面の虫刺されですが、それがきっかけで体が内側から過剰に反応する状態も混ざってくると症状が長引くこともあります。
かゆみ、赤みの治療
治療方法は、これも大まかにいうと湿疹には塗り薬、蕁麻疹は体の内側から治す必要があるので飲み薬が有効です。
塗り薬
湿疹の塗り薬は、一般的にはステロイド剤がメインとなりますがステロイドを使わない、または使ってはいけない症状もあります。カビによる皮疹にはステロイド剤ではなく抗真菌剤を処方します。また、単に湿疹だけでなく細菌感染を伴うもの、真菌剤によるカビのとき、それらが混在しているときなど症状は多彩ですので最初の鑑別が重要です。
足の湿疹では市販の水虫用塗り薬で悪化している方も多くいらっしゃいます。水虫か湿疹か、削った皮膚を顕微鏡で検査するとその場でわかることがほとんどですのでご相談ください。その際は塗り薬をつけずにご来院ください(軟膏をぬっていると顕微鏡検査で正しい判断ができないため)。
また、足以外にもカビによる湿疹は出現します。それらは見た目の症状でだいたい診断がつきますが足の水虫と同じ顕微鏡の検査でカビの有無を確認いたします。
体の部位によって濃度を使い分け、副作用がでないよう長期間の使用を避けながら正しい用法・用量で有効に治療できるよう塗り薬を処方します。ステロイド剤=怖い、というイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが適切な薬を正しく使用することが大切と考えています。ステロイドが不要なとき、またはステロイドを希望しない方にはそれ以外の処方で対応いたします。
飲み薬
蕁麻疹には一般的には抗アレルギー剤を処方します。蕁麻疹には急性のもの、慢性化したものなどいろいろあり、抗アレルギー剤にもたくさん種類がありますので、効き具合を確認しつつ処方を工夫しながら症状をコントロールして治していきます。
湿疹と蕁麻疹、両者に共通しているのは、掻き壊しや気になってしょっちゅう触ることが治療の妨げとなることです。かゆみがあるとどうしても患部を触ってしまいます。なるべく触らなくてすむよう飲み薬や塗り薬を工夫しご本人にもそれをお伝えするようにしています。
